「現職は辛いけど、転職も怖くて、結局選びきれない」
「転職することで、状況が悪くなるかもしれないし、どっちが結局良いのか分からない」
「転職か現職か」を考えるときに軸にしてほしいのは、市場価値を上げることです。
転職することと現職に留まることの2つの選択肢でなら、どっちがより市場価値を高めてくれるのかを考えてみましょう。
とはいえ、「市場価値ってどう判断すればいいんだ」「市場価値自体よく分からない」ですよね。
私自身4度の転職をしていますし、その度に悩んできたテーマなので、学んだことをお伝えしていきますね。
転職か現職かを決めるのは市場価値が上がるかどうか

転職すべきか現職に留まるべきかを決めるのは、現在よりもあなたの「市場価値」が上がるかどうかです。
転職すべきなのは「転職するメリット」もしくは「現職のデメリット」の方が市場価値を上げる場合、
現職に留まるべきなのは「現職のメリット」もしくは「転職するデメリット」の方が市場価値を上げる場合です。

そのためにもまずは、転職と、現職で市場価値が上がるか下がるかを判断する必要があります。
でも、転職側は将来の話なので、上がるか下がるかを予測するのは非常に困難です。
転職した先でのことなんて誰にも分かりませんからね。
そこで、ぜひ注目してほしいのは、現職に留まって「上がる」もしくは「上がらない」見込みがあるかどうかです。
現職の状況であれば、なんとなくキャリアの道筋も見えてくるのではないでしょうか。
身近で自分に近い職種の方がどんなステップを踏んでいるのか、自分は希望したキャリアを進んでいけるのか、自分のキャリア上の(人事的な)味方はいるのかなど状況を冷静に見てください。
ちなみに、私はリスク志向派なので、「現職に留まるデメリット」から考えますが、友人はメリット派なので、「現職に留まるメリット」から考えていました。
どちらから考えても基本的に構いませんし、しんどければメリットデメリットのどちらか一方だけでも構いませんが、最後は「転職側のメリット」「転職側のデメリット」と比較することだけは忘れないでくださいね。
現職側だけで、転職だ!現職だ!と判断してしまうと、勢いで行動しているのと変わりありませんから。
市場価値を上げるかどうかは現職と転職で比較して、自分の市場価値を上げてくれるのかどうかで判断していきましょう。
市場価値とは何か

市場価値が上がるかどうかとお伝えしてきましたが、そもそも市場価値とは何でしょうか。
結論から言うと、転職における市場価値の判断要素は、下記の4つの掛け合わせで判断します。
「市場価値」
= 「業界の生産性」×「職種の上限」×「技術的な資産」×「人的な資産」

では、ここからそれぞれの概要について見ていきましょう。
判断軸1つ目 :「業界の生産性」
市場価値の構成要素一つ目は「業界の生産性」です。
業界の生産性を判断するときは、自分が所属している会社の業種は平均規模がいくらくらいになるのかを確認してください。
市場自体が直近で伸びている業界、業界で売上のサイクルが早い業界など、業界の生産性には、ある程度の規模感があります。
規模が小さければ、パイ自体の上限決まっているのでどれだけ頑張ってもそれ以上稼ぐことは難しくなってしまいます。
反対に、規模が大きければその業界は、比較的稼ぎやすい業界と言えることになります。
身を置くのであれば、なるべく規模が大きい業界にいる方がいいのは言うまでもありません。
可能であれば、規模だけでなく、直近10年で伸びているかどうかも確認してみるようにしましょう!
- 転職判断 : 規模が小さい or 縮小している
- 現職判断 : 現職に留まるデメリットを許容できるかどうか
判断軸2つ目 : 「職種の上限」
平均年収の判断には、業種とは別に職種も大きく影響してきます。
そのため、自分自身がどんな職種で仕事をするかも、市場価値の判断では非常に重要になります。
業種と掛け合わせて確認するのが望ましいですが、まずは全業種で自分の職種の平均年収を確認してみるようにしましょう。
職種の給料は、ニーズがあるかどうかで払われる給料の額が変わってきますからね。
ニーズがあるというのはつまり、「その職種の人にそれだけのお金を払ってでもやってもらいたいこと」があるということです。
より高い年収の職種は、今の市場でニーズがあるということなので、自分の職種がニーズがあるかどうかを確かめてみましょう!
- 転職判断 : 平均年収が頭打ち or 平均年収が徐々に減少
- 現職判断 : 平均年収が満足できる水準
判断軸3つ目 : 「技術的な資産」
市場価値を測るうえで、他の人に真似できないスキルを持っているかどうかも重要になります。
簡単に身に着けられるスキルは他の人も真似しやすいので、資産としては低くなりますが、より難しいスキルは、専門性につながるので資産は高くなります。
分かりやすいのは資格などで、取得者が少ない資格や通過率の低い資格は、資産になりやすいと言えるでしょう。
簡単に身につくスキルでも、「スライド作成」×「色彩検定」×「手書きイラスト」など、いくつかを掛け合わせることで、オリジナリティのある資産とすることもできます。
自分が得意とすることや学んだことは、他の人が簡単にマネできることなのかどうかを押さえましょう。
また、多くの場合は継続することで、資産自体が強化され、他の人にまねできないレベルになっていたりするので、強みは継続から生まれることも知っておいてください。
- 転職判断 : 現在専門性がなく、レベルアップも見込めない
- 現職判断 : 専門性は満足できる水準
判断軸4つ目 : 「人的な資産」
市場価値は、自分の力だけで決まるものではなく、その人の人脈も力になります。
自分が困ったときに助けてくれる人や、一緒に何かを進めてくれる人がどれだけいるかが、その人が成し遂げられることの大きさとも言えるからです。
30代の仕事は一人で完結するような仕事は少なく、連携して進めることが多くなってきますからね。
頼れる人が社内にいるか社外にいるかも割と重要で、転職しても助けてもらえる人間関係があるかどうかは一つの軸になります。
転職の面接でもビジネススクールや資格ホルダーのコミュニティに属しているだけで有利になることがありますからね。
逆に、社内にしか頼れる人がおらずに転職すると、弱音を吐ける相手もおらず、新しい環境とのギャップに向き合わないといけないので、しんどさは増すかもしれません。
また、現職に留まる判断は、頼れる人が定年まで周りに作り続けられる見込みがあるのであればオススメしますが、どんどん信頼できる人が辞めていくような環境ならそれは転職する一つの判断となります。
人脈は、深く狭くという人もいれば、浅く広くという人もいるでしょう。
それについてはどちらがよいということではなく、頼りにできる人がいるかどうか、困ったときに頼れる人がいるかどうかが重要です。
問題は人数ではなく、いるかどうかですからね。
自分がどちらのタイプにせよ、普段から同僚や友人を大切にしていると、いざという時に力を貸してもらえるので、市場価値を高めたいならぜひ周りの人を大切にしてください!
- 転職判断 : 社内に頼る人がいない or 会社関係なく頼れる人間関係がある
- 現職判断 : 社内にしか頼れる人がいない or 頼れる人は定年まで周りで作れそう
判断はどれか一つでもいい
これらはあくまで、構成要素で掛け算なので、全部が上がる必要はありません。
どれか一つでも上がれば、自動的に「市場価値」は上がっていきます。
ただ、気をつけないといけないのは、どれかが上がって、どれかが下がるパターンです。
例えば、業界が落ち目になっていて規模が減少傾向にある。でも、職種はエンジニアでどんどんニーズが増している。などの状況の時にはどう判断すべきでしょうか。
その場合、軸に優先順位をつけてみてください。
先ほどの例で言えば、業界は落ち目にあるけど、長くやってきた業界だからそこから離れるつもりはない。むしろ、様々な経験をするためにも職種として活躍の幅を広げていきたい。という気持ちを整理します。
そうすることで、職種の方が判断に影響するんだなということが分かり、より職種重視でキャリアを見つめなおすことが出来るわけです。
現職によって、どれが上がるか上がらないのかを検討してみてください。
ここで少し私自身どうだったのかを例として挙げてみますね。
まず1社目では、製造業の販売会社で全国の取りまとめをする事業企画でした。
その時「業界の生産性」と「職種の上限」の市場価値が高くて、新卒でも手当含めると月給30万ほどだったと思います。
そこで、仕事を頑張ったのとビジネススクールに通い始めたので残り2つの「技術的な資産」と「人的な資産」も上昇しました。
ですが、「技術的な資産」が頭打ちになった感じがあったんです。
「もうここで学ぶことは何もない」と思ったのと、転勤でビジネススクールに通えなくなりそうだったので「人的資産」が削られそうだったんですね。交渉しましたがダメだったので、外に飛び出しました。
2社目になった時、人材会社の同じ企画職で転職をしました。
大手だったのですが、人材業は労働集約型なんですね。「業界の生産性」が著しく低くて、月給は22万ほどになりました。それでも企画職だからと、下駄をはかせてもらっていた方です。
「技術的な資産」という意味では人材会社のノウハウと転職自体を経験できたこと、「人的な資産」は大手の人脈やつながりができたことが、振り返ると大きかったですね。
ですが、進めていたプロジェクトが部長の変更で、同じプロジェクトを自身が立ち上げて中核メンバーを自分にするという乗っ取りがあったことと、家族のこともあって辞めました。当時一緒のプロジェクトで仕事をしてた人は7割近くが退職してましたからねぇ。
どっちにせよ、残っていてもこれ以上「人的な資産」は増えないと、「技術的な資産」もこれ以上は見込めないという判断でした。
3社目も、人材会社に転職しました。そのときにはマーケティング職です。
未経験分野ではありますが近しい業務に触れたことはあったので、採用されました。
「業界の生産性」は横横。「職種の上限」もそれほど変わらず。でも「技術的な資産」がマーケティングという意味で少し広がりました。それにマネジメントも経験できたのは大きかったでしょう。ビジネス上の「人的な資産」としてはあまり。。ですが、退職後でも飲みに行く人ができたのは大きかったかもしれません。
そこでは、全上司が退職するという組織自体が空中分解するようなことがあって、営業サイドへの転換を勧められたのですが、そうなると市場価値が崩れてしまうので転職をしました。
今、振り返るとフラフラしてるようにも見えるんですが、「事件」があって「市場価値」が揺らぐからという判断です。
転職後になんだかんだと思うこともありますが、当時の判断は今考えても間違ってなかったと自分自身が胸を張って言えるので、転職自体を後悔することはありません。
むしろ、転職後で嫌なことがあっても「市場価値」が揺らがない限り、全然大丈夫と思えますからね。
市場価値は、「納得感」を与えてくれるものだと思います。
重要なのは、当時の判断をちゃんと説明できるか、将来の自分も納得できる理由なのかどうなのか。なんです。
現職・転職のメリットとデメリット

さて、ここからは転職のメリットとデメリットについて、簡単に紹介します。
ここでは、今まで考えていなかった要素を把握し、考えるときに抜け漏れを無くしておくことが目的です。
市場価値が上がる上がらないの判断をする際に、「あ、こういう要素もあるのか」の参考にしてもらえればと思います。
現職に留まる判断を決める「現職メリ」「転職デメ」
現職に留まる判断要素となる「現職に留まるメリット」と「転職するデメリット」には、どんな要素が一般的にあるのかをそれぞれ見ていきましょう。
現職 メリット | 転職 デメリット |
1. 安定性がある 2. 人間関係が確率されている 3. 企業文化に慣れている 4. キャリアの継続性 5. 福利厚生の恩恵を受けやすい | 1. 不安定さやリスク 2. 収入や待遇の不確定性 3. 人間関係のリスク 4. キャリアの一貫性が損なわれる可能性 5. 期待とのギャップ |
現職メリット1. 安定性がある
転職による不確定要素を避け、安定した給与を得られるので、収入は安定します。
転職するということは、未知に飛ぶこむことでもあって、仕事の内容も給与形態も、分かっているわけではありませんから。
また、現職はすでに慣れた業務・環境でもあるため、変化によるストレスは少なく業務を遂行することができるでしょう。
現職メリット2. 人間関係が確立されている
長く働くことで上司や同僚との信頼関係が築けているため、新しい環境で一から関係を構築する必要がありません。
困ったときに助けてくれる誰かがいる、もしくは共通の話題を理解してくれる誰かがいる、それだけでも、精神的な負担は大分軽減されますからね。
現職メリット3. 企業文化に慣れている
職場のルールや価値観、業務プロセスに適応済であるため、新しい環境に適応するストレスがありません。
特に、システムや給与関係なんかは変わると、慣れるまでとても苦労しますからね。
私も、年末調整のやり方を人事に気軽に聞きに行っていた会社から、転職した先がアウトソースされている会社で人事のオフィスも別となったときはどうしようと、アタフタしました。
現職メリット4. キャリアの継続性
会社の中で実績を積み重ねることで、昇進や昇給の機会が得られる可能性があります。
長く在籍しているということは、頑張りを見てくれている人が多いということでもありますからね。
また、長時間の勤務は履歴書で安定性をアピールする材料にもなります。
現日本社会では、すぐに辞める人材よりは長く働いてくれる人材の方が市場価値は高いと判断される傾向にあります。
現職メリット5. 福利厚生の恩恵を受けやすい
退職金や長期勤務者向けの福利厚生は現職で長く働いた方がより手厚く支給されることになります。
企業としては転職によって、人材が流出することを防ぎたいので、そうした施策を用いて、ハードルを作るわけですね。
特に、人材の流出を止めたい企業ほどそうしたことを実行しやすいでしょう。
転職デメリット1. 成果の不安定さやリスク
新しい職場では、新しい文化や業務プロセスが待っているので、それに慣れるまでは時間がかかるでしょう。
それとは、裏腹に採用後すぐに成果を求められることがあり、ストレスがかかる可能性は高いです。
転職デメリット2. 収入や待遇の不確定性
転職した結果、思ったほど収入や待遇が改善しないこともあります。
特にボーナスや福利厚生は、求人票からは読み取りづらく、入社後に現職より劣っていたことを分かる場合もあります。
転職デメリット3. 人間関係のリスク
転職をすると人間関係もリセットされることになります。
新しい職場での人間関係が必ずしも良好になるとは限りません。
転職デメリット4. キャリアの一貫性が損なわれる可能性
短期間での転職を繰り返すと、「安定性に欠ける」という印象を持たれることがあります。
転職にばかり慣れすぎてしまい、すぐに退職となるとキャリアが傷つき、次第に選んでもらいづらくなります。
転職デメリット5 期待とのギャップ
新しい職場が思ったような環境出ない場合、再び転職を考えることになりかねません。
事前に条件や仕事内容のすり合わせが、どれだけできているかが重要になります。
転職する判断を決める「転職メリ」「現職デメ」
続いて、転職する判断を決める要素となる「転職するメリット」と「現職に留まるデメリット」を見てみましょう。
転職 メリット | 現職 デメリット |
1. キャリアアップの可能性 2. 収入アップ 3. より良い職場環境 4. 新しい刺激や挑戦 5. 自己実現と満足感 6. ネットワーク拡大 | 1. 成長の機会が限られる 2. 収入が頭打ちになる可能性 3. マンネリ化やモチベーションの低下 4. 企業リスクに依存する 5. 環境が改善しない可能性 6. 市場価値が見えにくくなる |
それぞれのメリットとデメリットを解説していくので、確認してみてくださいね。
転職メリット1.キャリアアップの可能性
新しい職場で多様な経験を積むことで、自分の能力を磨き、スキルを向上させることができるかもしれません。
また、現職で役職ポストが埋まってしまっているのであれば、昇進やリーダーシップのチャンスが期待できることもあります。
転職メリット2.収入アップ
他社への転職は給与交渉の機会となり、現状より高い収入を得られる可能性があります。
特に、現職で不当な評価をされている、現職に給与支払い能力がなかった場合には、それを解消できるように環境を変えてあげるだけで、収入アップが見込めるでしょう。
転職メリット3.より良い職場環境
残業の少ない環境、フレックスタイム制、リモートワークなど、自分に合った働き方ができます。
そして、現職での人間関係の悩みをリセットし、新しいチームとかかわる機会を持つことで、人間関係の悩みからも解放されることもあります。
転職メリット4.新しい刺激や挑戦
長く同じ仕事をしていると感じる停滞感を打破できるので、マンネリからの脱却が可能です。
もしかすると、興味のある分野や業種に挑戦することで、視野を広げられるかもしれません。
転職メリット5.自己実現と満足感
現職よりも自分の価値観やライフスタイルに合った会社を選ぶことで、さらにやりがいを感じられることでしょう。
慣れた人間関係は、関係によっては窮屈さを感じさせることがあります。
転職は、古い関係やしがらみを全てリセットする良い機会にもなりうることでしょう。
転職メリット6.ネットワーク拡大
新しい職場での人間関係が広がるので、キャリアの可能性を高めることができます。
現職も円満退職できるのであれば、現職と次の職場の2つのステージでの人間関係を持つことができるので、なるべく繋がり続けた方がよいでしょう。
現職デメリット1. 成長の機会が限られる
新しいスキルや経験を得る機会が少ない場合、キャリアの幅が広がらない可能性があります。
特に、昇進が見込めなかったり、自部署だけで何年も過ごしてしまう場合は、自己成長の停滞につながってしまうかもしれません。
現職デメリット2. 収入が頭打ちになる可能性
長く勤めても昇給が少ない場合や、他社での市場価値より低い給与に甘んじてしまう場合があります。
その企業だけが世の中の全てではないので、同じ仕事内容で市場的にどれくらいの給与になるのかは調べてみるとよいでしょう。
現職デメリット3. マンネリ化やモチベーションの低下
同じ仕事を長く続けることで、刺激や新鮮さを感じられなくなり、モチベーションが下がる可能性もあります。
仕事に対するモチベーションが下がると、パフォーマンスも下がり、経歴でアピールする内容がどんどん弱くなるリスクにつながります。
現職デメリット4. 企業リスクに依存する
会社が業績不振やリストラに直面した場合、選択肢が狭まるリスクがあるでしょう。
他社経験が少ないと、転職市場での競争力が弱くなる可能性もあります。
現職デメリット5. 環境が改善しない可能性
働き方や人間関係に不満があったとしても、現職に留まることで改善が期待できない場合があります。
また、自分がコントロールできる範囲で改善しようとした場合、周りから白い目で見られる可能性にもつながります。
現職デメリット6. 市場価値が見えにくくなる
長く一社に勤めていると、転職市場における自身の価値を測りにくく、機会損失につながることがあります。
自分が何とかしたいと思ったときには、すでに市場価値が変化していることもあるかもしれません。
まとめ:転職するべきか現職に留まるべきか
この記事で紹介した内容をまとめてみましょう。
市場価値から転職するか現職に留まるかを判断するなら下記のようになります。
市場価値から判断 | 転職する | 現職に留まる |
---|---|---|
①業界の生産性 | ・規模が小さい ・縮小している | ・規模は大きい ・拡大している |
②職種の上限 | ・将来性がなく頭打ち ・平均年収が徐々に減少 | ・満足できる水準 |
③技術的な資産 | ・現在、専門性がない ・レベルアップが見込めない | ・専門性には満足している |
④人的な資産 | ・社内に頼る人がいない ・社内の人間関係が頼りない | ・会社関係なく頼ることのできる人がいる |
市場価値が下がってしまうと判断できるなら、転職は考えてみた方がよいでしょう。
また、参考として、市場価値に影響を及ぼす要素として、転職と現職のそれぞれのメリデメから考えると考えやすくなります。
市場価値から 判断 | 転職メリット 転職要因 | 現職デメリット 転職要因 | 現職メリット 現職要因 | 転職デメリット 現職要因 |
---|---|---|---|---|
①業界の生産性 | ・キャリアアップの可能性 | ・市場価値が見えづらい | ・キャリアの継続性 | ・キャリアの一貫性損失リスク |
②職種の上限 | ・収入アップ | ・収入の頭打ちリスク | ・福利厚生の恩恵を受けやすい | ・収入や待遇が不確定 |
③技術的な資産 | ・新しい刺激や挑戦 ・自己実現と満足感 | ・成長機会の限界 ・マンネリ化 | ・安定性がある ・企業文化に慣れている | ・成果の不安定性 ・期待とのギャップ |
④人的な資産 | ・より良い職場環境 ・ネットワーク拡大 | ・企業リスクに依存 ・環境が改善しないリスク | ・人間関係が確立済 | ・人間関係のリスク |
満遍なく見渡してみて、当てはまるところがあれば、それを元に考えてみてください。
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