「好きなことはもう分からなくなってしまった」
「こどもの頃みたいに純粋じゃない」
大人になると自分のことを優先しきれないので、なかなか自分だけを喜ばせることに向かいづらいですね。
趣味と言っていても、結局流行を追っているだけだったり、友達がいいよというからだったり、仕事で疲れたからと理由が仕事ありきだったり。
自分だけではなく、周りの環境があって初めて「好き」であって、その環境が変わったら好きでも何でもないとか。。。
でも、皆こどもの頃は純粋に好きだったことがあったのではないでしょうか。
無かったと言う人でも、これまでの人生で楽しいと感じることはあったのではないでしょうか。
そんな瞬間を掘り下げていくと、自分だけの「好きなこと」を見つけることができるかもしれませんよ。

ここでは、好きなことの見つけ方について解説していきます!
好きなことが分かると、自分が熱中できることが分かるので、参考にしてくださいね!
好きなことは、ポジティブな感情を伴うこと
好きなことは、「楽しい」だったり「嬉しい」だったりポジティブな感情を伴うことが多いです。
少なくとも、過去にそうした感情を持っていたので、「好きなこと」認定をしているんですね。
そして、好きなことに抱いている感情は人それぞれで異なります。
走ることが好きなのは、「スッキリするから」かもしれませんし、「一等賞をとれたから」かもしれませんし、「彼女に褒められたから」かもしれませんね。
別に何でもいいんです。ポジティブに感じるなら。
もちろん、続けていると楽しいことばかりではありません。
楽しいと感じられずにやめたこともあるかもしれませんね
でも、やり始めたときにはポジティブな感情があったことは確かなのではないでしょうか。
あなたがそれを「楽しい」と感じている、もしくは感じていたということが大事なのです。
好きなこと認定する
ただし、ポジティブな感情を伴っていても、それを「好きなこと」と捉えないと好きにはなりません。
ワンピースを読んで面白かった。
ポジティブな感情ですが、「ワンピースを好きになる」もしくは「漫画が好き」かどうかを決めるのは本人次第です。
それを好きと捉えるかどうかは、周りの影響も受けるでしょう。
周りにワンピース好きがいれば好きになるかもしれませんし、ワンピースのイベントなど拡がりを感じたときに「好き」と感じるかもしれません。
結局、自分の心次第なのは変わりませんが、ここには未来への投資判断も含むと私は思っています。
将来に渡って、こういう人間になっても大丈夫かという判断という意味ですね。
ワンピースを好きだと認定したら、行く先々でワンピース関連のことが目に入ってくるでしょう。
そこで、お金を使うこともあるかもしれません。
もしかしたら、美味しいものに使っていたかもしれないお金をワンピースに使うことになるんですね。
お金だけではありません。時間もです。
漫画を読む時間、ニュースを読む時間、アニメを見る時間まで使うかもしれません。
そんな時間やお金を使っても惜しくないと、投資判断する、大げさな言い方をすると決断することが、好きなことを認定するということなんですね。
「好きなこと」を見つける方法
さて、ここまで好きなことはポジティブな感情を伴うことと、好きなこと認定を自分でする必要があるとお伝えしてきました。
ここからは、好きなことに気づくポイントについて紹介していきましょう。
もしかすると、好きなこと認定するだけのことが見つかるかもしれません。
引っかかるポイントがないか確認してみてください。
引っかかったところを見つけたら
STEP1「気づき」=NOTICE
STEP2「理由」=WHY
STEP3「得意なこと」=WHAT
の順で考えてみると気づきやすいですよ。
コツとしては、
・STEP1から2だけでなく、2から3に進めるときも「なぜ」と問いかけてみる
・STEP3でSTEP1より、抽象度を上げた表現にしておく
この2つを意識するとやりやすくなります。
それぞれで例をつけているので、参考にしてみてください。
同じNOTICEでも人によって、WHATは変わってくるので、自分の言葉で言語化しましょうね。
時間を忘れるほど没頭できるか
好きなことに取り組んでいると、時間を忘れるほど集中してしまうことがあります。
- 気づいたら数時間経っていた
- 「もっとやりたい」と感じる
このような体験がある活動は、あなたが本当に好きなことかもしれませんよ。
例:
STEP1(NOTICE):パズルゲームを始めると時間を忘れて没頭してしまう
STEP2(WHY):組み合わせを考えるのとシンプルな奥深さが好きだから
STEP3(WHAT):構造的にとらえることと深く思考することが好き
やっているときに「楽しい」と感じるか
「楽しい」という感情が自然に湧いてくることは、好きである証拠です。
- ワクワクする気持ちがある
- 難しくても挑戦するのが楽しい
今まで過ごした中で楽しいと感じていた瞬間を思い出してみましょう。
もしくは、そうした瞬間が次に来るまで覚えておきましょう。
例:
STEP1(NOTICE):部活で走らされていたランニングだが、走っているときは楽しい
STEP2(WHY):走っているときは何も考えなくていいから
STEP3(WHAT):何も考えなくて済む時間が好き
「なんで?」「どうすれば?」のような問いが湧いてくる
疑問が出てくるということは、スルーできずにさらに知りたいと興味を持ったということです。
- 疑問が気づいたら頭の中に思いつく
- なぜか詳しくなっていくことがある
検索するときにいくつかキーワードを入れていたり、何度も検索していることがないかなどを確認してみると気づきがあるかもしれませんね。
例:
STEP1(NOTICE):チャーハンがパラパラにならないのはどうすればと気づいたら考えている
STEP2(WHY):おいしい料理を自分で作って食べるのが好き
STEP3(WHAT):おいしいものを食べるのが好き、炒め物をするのが好き
やること自体が目的になっているか
好きなことは、結果や報酬を求めるよりも、その行為自体が楽しいと感じられます。
- 結果がどうであれ満足感がある
- 他人に評価されなくても続けたいと思う
このような活動は、心から好きである可能性が高いです。
例:
STEP1(NOTICE):ジムへ行って筋トレするのが楽しいと感じている
STEP2(WHY):少しずつ自分の筋肉が育っていくのが楽しいから
STEP3(WHAT):自分がレベルアップしていく実感が好き
何度でも繰り返しやりたいと思うか
好きなことは、飽きることなく何度でも続けられます。
- 失敗してもまた挑戦したいと思う
- 休みの日や自由な時間に自然とやりたくなる
日常で何度も繰り返している行動に注目してみてください。
例:
STEP1(NOTICE):富士山に登り切れない時もあるが何度も登山に行ってる
STEP2(WHY):山の空気と上ったときの達成感が好きだから
STEP3(WHAT):自然の中を歩くことと、挑戦することが好き
話題にするとテンションが上がるか
好きなことは、他人に話したくなるし、話しているときにテンションが上がります。
- 熱く語れるテーマがある
- その話題になると自然と笑顔になる
あなたが話しているときに「楽しそうだね」と言われることがヒントになる場合もあります。
例:
STEP1(NOTICE):最新家電について語り出したら止まらない
STEP2(WHY):家電の機能とデザイン、企業の不断の努力が垣間見えるから
STEP3(WHAT):新しいことを知ること、洗練された便利なものを知るのが好き
努力を努力と感じないか
好きなことに関しては、多少の困難があっても「苦」ではなく「楽」と感じられることが多いです。
- 学ぶ過程や成長が楽しい
- 「大変だけどやりがいがある」と感じる
努力を苦に感じない活動は、好きなことに繋がる可能性があります。
例:
STEP1(NOTICE):Pythonというシステム言語を学んでいる
STEP2(WHY):pythonで機械学習にまつわることが学べるから
STEP3(WHAT):最新技術で何ができるのかを知ることが好き
自分らしさを感じるか
好きなことは、あなた自身の個性や価値観と深く結びついています。
- 「これをしていると自分らしい」と感じる
- 他人と比較せず、自分が満足できる
好きなことをしているときの自分を思い浮かべてみましょう。
例:
STEP1(NOTICE):子供と一緒にいるときに楽しいと感じる
STEP2(WHY):詳しいことを話さなくても大丈夫だし、素直だから熱心に聞いてくれるから
STEP3(WHAT):誰かに何かを話すことが好き
好きなことは、何度もすることで増してくることをいう「単純接触効果」という心理学の効果があります。
何度も出会うジャンル、見慣れた人には好意を抱きやすいというのがここからよく言われる効果です。
この理論はアメリカの心理学者のザイアンスが1968年に発表した論文が最初だと言われています。
その論文では、文字列を使って、何度も見た文字列の方が好意的な反応を示すことが論証されました。
その後の社会学の研究によって、単純に見た内容(文字列)だけでなく、それに関するジャンルについても好意を示すことが示されています。
つまり、一貫した行動が好意を作っていくという研究結果が示されています。
マーケティングによる広告効果はこの効果によるところが大きいですね。
接触回数が増えることによって、認知が上がるだけでなく、興味を持ってもらいやすくなるわけです。
今までのプロモーションは強制的に興味を上書きしていくと言われていました。
興味がなくても、お金がある会社の広告を徹底的に見せられるわけですからね。
それを解消する意図でもAIによるパーソナルレコメンデーションが主流になりました。
でも、昨今のAIによるレコメンドも、ちょっと見ただけで興味の方向を決定づけてしまったり、逆にそれ以外の情報をシャットアウトしてしまう問題点が指摘され始めています。
自分の興味については、よくわからない企業に左右されないためにも、メタ分析をしましょう。
自分の好き嫌いは自分の言葉できちんと言語化しておくことで、「好き」の方向性を修正していいくことができるのです。
なんか要らないもの買っちゃう、要らない動画見ちゃう人はぜひ言語化にチャレンジしてくださいね。
参照元:Journal of Personality and Social Psychology Monograph Supplement (ザイアンス論文)
単純接触効果と無意識─われわれの好意はどこから来るのか─(日本学術振興会(川上直秋))

ここまで好きなことの見つけ方を解説しました!
まとめると次の通りです!
まとめ
- 時間を忘れるほど没頭できるか
- やっているときに「楽しい」と感じるか
- 「なんで?」「どうすれば?」のような問いが湧いてくる
- やること自体が目的になっているか
- 何度でも繰り返しやりたいと思うか
- 話題にするとテンションが上がるか
- 努力を努力と感じないか
- 自分らしさを感じるか

好きなことは気づいたら分からなくなってたんだなぁ~

そうですね。
年齢や環境の変化によっても好きなことは変わるので、定期的にアップデートしてみるとよいですよ!
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