30代だからこそ。キャリア上での「やりたいこと」の見つけ方

【キャリア】

「転職はしたいけど、やりたいこととかない」
「自分に合った業種とか職種とかよく分からない」

このような悩みは誰でも何度か定期的にやってきますよね。
 「どうしたらやりたいことが見つかるのか」
 「具体的に何と向き合ったらいいのか」
を考えて、自分探しのきっかけとしてもらうために、この記事を書きました。
20代の悩みのように感じますが、むしろ30代で置かれる環境が変わったときこそ、キャリアと自分の軸を合わせないといけないときです。

会社の環境が変わるタイミング、世の中が変わるタイミング、自分の状況が変わるタイミングで、自分の気持ちを見直してみたい、そんなときに読んでみてください。
では、一緒に確認していきましょう。

自分に合うやりたいことの考え方

やりたいことといっても、漠然としすぎていて、なんだかよく分かりませんね。
考え始めると、思考や興味があっちに行ったりこっちに行ったりと、良く分からなくなってきます。

まずは、何をどんな風に考えると、迷子にならずに、やりたいことを見つけられるのかを一緒に見ていきましょう!

「譲れないこと」+「好きなこと」×「得意なこと」

結論から言うと、自分に合うやりたいことを考えるときには、「譲れないこと」+「好きなこと」×「得意なこと」の3つの掛け合わせで考えると分かりやすいです。

自分に合う軸の考え方は譲れないこと+好きなこと×得意なこと

画像のような一番下の譲れないことは「最低限」の領域として置いてください。
この領域は、自分自身にとって「どうしても必要なこと」なので、外してはいけないです。
最低限の領域を譲ってしまうと、その上にいくら積み上げても幸せは半減してしまうので、まずは土台を押さえることが重要ですね。

その上に積み上げる形で、あなたが「やっていて楽しいと感じられる領域」が乗っかってきます。
楽しいと感じることは「得意なこと」と「好きなこと」の掛け算で出来ていて、
どちらかが強ければ、総合的に「楽しい領域」が強くなってきます。

絵を描くのが好きであれば、それでいいのです。
歌を歌うのが得意であれば、それがいいのです。

まずは、仕事度外視でやりたいことと向き合ってみることが大切です。
それぞれの具体的な見つけ方は下で紹介記事のリンクを作っているのでそちらを確認くださいね。

キーワードは「譲れないこと」+「得意なこと」×「好きなこと」

 

得意なこと×好きなこと→求められることへ

「楽しい領域」がそのまま仕事だったらいいのですが、なかなかそうはいかないものです。
もし、まだ仕事で「求められること」への重なりがないかを確認してください。

得意なことと好きなことは両方が重なっていると良いのですが、どちらか一方を明確にするだけでも大丈夫です!

充実感は特異なこと×好きなこと×求められること

ちなみに、ここで言う「求められること」は仕事が変われば変わります
合わなければ、楽しいこと領域の2つは変えずに、求められること(仕事)の方を変えていけばよいのです。

もし、現職を変えずにということであれば、ギャップを埋めるために何が必要かを考えていきましょう!

経験上、「楽しい領域」だけで仕事は回っていきません。
ですが、だからといって仕事に楽しさを求めてはいけないわけではありません。
楽しい瞬間もあれば、苦しい瞬間もあるだけで、すべてを苦しく染める必要はないのです。

そうすると、重要なのは「楽しい」を知ってから、ベクトルを仕事に移していくことになるんです。

例を出しましょう。
チーズケーキを焼くのが好きなエンジニアの同僚がいました。

彼になぜ焼くのかを尋ねると、家族が喜んでくれるからということを話してくれました。
私も彼に触発されて、自分で作ったりしていましたが、彼ほどのめり込むことはできません。
一時はもう毎日食べてるんじゃないかというくらい、食べてましたからね。

チーズケーキは「土台作り」「生地つくり」「焼く(or冷やす)」の3工程が基本です。
それぞれバランスも大事ですが、どれだけチーズを主張させるのかもポイントだと思っています。
彼はチーズについてすごく詳しい人でした。
もともとチーズについて、そこまで詳しくなかったみたいなんですが、ケーキ作りのために研究したそうです。

ここまで聞くと全然仕事に関係なさそうに思うかもしれないんですが、彼はエンジニアの仕事もチーズ作りと同じだという話をよくしています。

工程ごとに作業者が分かれ、それぞれパーツを作っていくけど、最終的にはちゃんとつながって正常に動作することが大事。
加えて、そのシステムのコンセプトとなる部分をきちんと汲み取り、それをいかに機能として実装していくのか。
そのためであれば、そのコンセプト自体についての知識が必要になる。という考え方が彼の哲学でした。

ただ、チーズケーキの話を除いたらプロジェクトや仕事の進め方というその辺の本に載ってそうな話ですが、チーズケーキ作りと重ねることで、このスタイルは彼に趣味に没頭するような感覚を与えているそうです。

普通に、「チーズケーキ作り」を仕事にする必要はありません。
仕事との共通点を見つけるだけでも、そうした感覚に昇華できるんですね。
ただ、それもエンジニアの仕事で「求められる」ことと「チーズケーキ作り」が重なる部分があったからですが。

しかも、彼はこの話を社内で、「私の仕事の流儀」という形で講演する機会にも恵まれました。
仕事の流儀でチーズケーキはやはりインパクトありますからね。
しかも、それから表に立つような仕事の機会も増えているようです。

きちんと、言語化しておくこと、立ち返る軸足を固めておくこと。
それが何より重要なんでしょうね。

個人的には彼がいつチーズケーキで副業始めるのかが気になります。
(本人はいつも笑いながら、そこまでではないんで。と言いますが)

 

計画よりも心に従う

自分に合うことを考えるときには、既に立てている将来計画はいったん横に置いておきましょう

計画やいろいろな制約、自分を取り巻く環境を考え始めると、「楽しい領域」の範囲がどんどん狭まってしまいます。

むしろ、そうした制約から一度心を解き放ってあげて、本当にしたいこと、本当の自分と向き合ってみるようにしましょうね。

その時、大丈夫かなぁという不安も横に置いておくことがポイントです。

不安も期待もまだ起きていないことに対する感情です。
できるかな、こうなるべきなんだ。ではなく、今現在の自分の感情がどうなのかを考えてみてください。

まずは、「過去から現在まで」の自分と向き合ってみるようにしましょう!

 

他人と比較はしない

自分に合う軸なので、他の人と比べる必要はありません

特にSNSなどでは、さまざまな成功体験や失敗体験が流れてきますが、それらと比較して自分はどうだと考える必要はないのです。
あなたと彼ら彼女らは別の人生を歩んでいますからね。

エンジニアで成功した人がいたからといって、同じエンジニアになる必要はないんです。
副業で、ライブをしたら投げ銭が月30万ほどになったという話を聞いて、「じゃライバーになろう」は違うでしょう。
逆に、ナレーションの仕事に興味があるけど、お金にならないし苦労してる人も多そう。だからやめとこう。それでいいんです?
周りの意見で決めてしまうのは勿体ないですよね。
あなたが合うか合わないかは、やってみないと分かりません。

あなたの人生はあなただけのものなので、あなただけの船を作り、あなたが舵をコントロールしていきましょう。

 

さて、ここまでの話を一度まとめておきましょう。

まとめ

  • キーワードは、「譲れないこと」+「得意なこと」×「好きなこと」
  • 楽しい領域が言語化できたら、「求められること」へ
  • 計画よりも心に従う
  • 自分の楽しいことは、他人とは被らないから、比較しない
パーマ課長
パーマ課長

譲れないことと得意なことと好きなこと、この3つと向き合うのが大事ですね!

ビッグサラリー
ビッグサラリー

ん~、でもそれが見つからないから困ってるんだなぁ~

パーマ課長
パーマ課長

それぞれの具体的な見つけ方については詳しく解説したので、リンク先から飛んで参考にしてくださいね!

譲れないこと,妥協出来ないこと

譲れないことの見つけ方

記事はこちらをクリック

譲れないことは感情が動く瞬間でもあります。そうした瞬間にフォーカスして、言語化することで、譲れないことを見つけていきましょう。

好きなことの見つけ方

好きなこと

記事はこちらをクリック

好きなことは自分で分かっていること以外にもあるかもしれません。どんな瞬間があるか一緒に見ていきましょう!

得意なことの見つけ方

得意なこと

記事はこちらをクリック

得意なことは自分と他人の比較で決まります。気づかずスルーしていることはありませんか?あったら勿体ないですよ。

次の章では具体的にやりたいことを考えてみるステップをご紹介します!

  

やりたいことを考えてみるステップ

ここからは具体的に「やりたいことを考えるステップ」について解説していきます!

順に確認してみてくださいね。

Step1: 「したくないこと」「譲れないこと」を書き出してみる

  ー 譲れないことから最低条件を考えてみる
  ー したくないことを言語化してみる

Step2: 「やりたいこと」を言語化する

  ー 「好きなこと」×「得意なこと」で言語化
  ー 「したくないこと」「譲れないこと」から書き出す

Step3: 仕事に対する価値観を明確にする

  ー 「やりたいこと」と「仕事」をつなげる
  ー 仕事で妥協できるラインを明確にしておく

Step4: 仮説を立てて行動する

  ー 「これかも?」と思う選択肢を具体化する
  ー 短期間で結果を振り返る

Step5: 長期的な視点を持つ

  ー 理想の未来をイメージする
  ー スキルや経験を積む計画を立てる

Step6: 自分が「幸せ」だと思う人生史を作る

  ー 幸せな最後をイメージする
  ー そこに至るために必要な要素を書き出してつなげる

Step1: 「したくないこと」「譲れないこと」を書き出してみる

譲れないことから最低条件を考えてみる

別記事で解説しているポイントから「譲れないこと」を言語化しておきましょう。
言語化するだけでも人それぞれ偏りがあるものです。
言語化するコツは事象よりも感情にフォーカスをあてることなので、どう思ったのか・なぜそう思ったのか深ぼってみてください。

書き出した内容が最低限満たさなければならない条件になるので、一番最初に明確にしておきましょうね。

例:家族を第一優先に考える

したくないことを言語化してみる

あわせて、「したくないこと」を言語化してみましょう。
したくないは、苦手なことと言い換えても構いません。
そう感じたということは、それをやっていても楽しくない、進んで何度もやろうと思わないということですから、プラスアルファで習熟もせず優位性を持つような武器にはなりえません。

したくないことも、優先度は低いですが、考えるときの参考になるので、このタイミングで言語化しておいてください。

例:相手を説得すること

 

Step2: 「やりたいこと」を言語化する

「好きなこと」×「得意なこと」で言語化

前の章でも解説した「好きなこと」と「得意なこと」を書き出しましょう。
その2つから、「やりたいこと」を心の赴くままに言葉にしていってください。

誰のためでもなく、あなた自身の人生の充実のために、自分と向き合う瞬間です。
余計なことは考えずに、自分自身と向き合ってください。

2つが書き出せたら、それらを比べてみて、重なる部分はより優先度の高い「やりたいこと」として、後はそれぞれ「好きなこと」と「得意なこと」として言語化しておきます。

例:好きなことは「食べること」×得意なことは「情報を整理すること」
  重なるポイントは「飲食の情報整理」

「譲れないこと」「したくないこと」から補強・修正する

Step1で考えた「したくないこと」と「譲れないこと」から、「やりたいこと」の補強もしくは修正ができないか確認してみましょう!

「譲れないこと」にあるけど「やりたいこと」に入ってないなら要件の追加を検討し、「したくない」ことにあって「やりたいこと」に重なっている部分は、削除を検討してください。

特に、したくないことの削除はしていいと個人的に思います。
最終的に省くかは、ご自身の判断ですが、経験上残していても、したくないことはしたくないままなので、避けてしまう方がいいでしょうね。

例:家族と一緒に回れる飲食店の情報を整理
  飲食店をおススメすること(「説得すること」→営業)は「したくないこと」なので、そっち方面はナシ

 

Step3: 仕事に対する価値観を明確にする

「やりたいこと」と「仕事」をつなげる

「やりたいこと」ができたら、次は仕事の「求められること」を書き出します。

両者をつないでみて、やりたいこととつなげられそうな部分を把握するようにしましょう!

「教えること」など本業に関わることであれば、本業につなげればよいですが、無理に本業につなげ切る必要はありません。
今は副業やプライベートでもいくらでも挑戦できる場があるので、選択肢は広めにとっておきましょう。

例:家族と一緒に回れる飲食店の情報整理×ブログ → 副業?本業?

妥協できるラインを明確にしておく

カバーできない部分があれば、ギャップを埋めるためにスキルアップするか、仕事の内容を変える必要があります。

現職のままですり合わせるなら、カバーできない部分に対処するために、「やりたいこと」を妥協できるラインと妥協できないラインで切り分けておきましょう。

仕事の求められることは、分野や昇進、異動によっても変わってしまうので、ラインを分けておくことで、柔軟に対処できるようになります。

例:飲食店のブログ作成はプライベートで、本業で飲み会の幹事になり合法的に飲食店情報を集める
  orブロガーへの転職を模索する
  妥協できないライン(飲食に関わることをする)妥協できるライン(ブログ)

 

Step4: 仮説を立てて行動する

「これかも?」と思う選択肢を具体化する

ここまで、考えてみたけど、実際にやってみないと結局のところ分かりません。

実際に「やりたいこと」を意識して、仕事で実行してみるようにしましょう!
やるとやらないでは全然違いますので、本当に小さくてもいいからまずは行動に移してみましょう。
行動に移してみたことで、気づくことが何かあるかもしれません。

「もしかして興味があるかもしれない」分野を3つ挙げ、それぞれに関する行動計画を立ててみることをおススメします!

短期間で結果を振り返る

1〜3か月間、決めた行動を続けてみて、感想や気づきを記録しましょう!

こまめにできる人は毎日3行くらい書いてみるといいです。変化がわかって楽しいですよ。
私は最初こまめでなかったので、3か月後にドカッと振り返っていました。
それでも記録としては十分なんです。大事なのは振り返ることですからね。
過去の自分を擁護しているわけではありませんのであしからず。

「楽しかったか」「もっと深めたいと思うか」を基準に判してみてください!

 

Step5: 長期的な視点を持つ

理想の未来をイメージする

短期的に「やりたいこと」だけだと、終着点が思いがけないものになるかもしれないので、5年後、10年後に「どんな生活をしていたいか」も書き出してみましょう!

「お金に困らない」でも、「田舎に住む」でも、「旅行にたくさん行く」でも、願望は人それぞれです。
これも定期的に変わるので、都度見直してみるとよいです。

そんなの書けないよという方向けに質問を用意しておきましたので、イメージできなければこれにこたえることから始めてみてください。

・どこに住んでいたいですか
・誰と過ごしていたいですか
・何に囲まれて生活したいですか
・定年するときはどんな終わり方をしたいですか
・将来していたくないことは何ですか
・1日の理想的な過ごし方は?
・何歳でそういう状態になっていたいですか
・優先したいのは自分ですか他の人ですか?

具体的な仕事や生活スタイルをイメージすることで、現在の行動の方向性が見えてきますよ。

スキルや経験を積む計画を立てる

もし、そこまでで必要な要素があれば、理想に近づくために必要なスキルや経験としてリストアップし、学びの計画を立ててみてください。
老後のためにでも構いませんし、起業したいのであればそれを学ぶのも手段です。

いまや、いろんな方法でお金を稼ぐことはできますし、30代だからと諦めるのはもったいないと思います。
ホントかどうかは置いといて、人生100年時代ですから。

例えば、資格取得、語学学習、新しい職種への挑戦などです。

理想の生活は願っているだけではやってきませんので、どうすれば近づけるのかを明確にして、行動に移せるようにしていきましょう。

 

Step6: 自分が「幸せ」だと思う人生史を作る

ここまでをつなげて、人生史のプランを作る

ここまでくれば価値観をまとめられたはずなので、最後に短期と長期でどんなことをしておきたいかをつないでみてください。

もちろん、Step5でもうすでに出している、短期も長期もつながっている場合は飛ばしてもらって構いません。
あくまで、短期と長期がズレていたときにしてほしいことですので。

それぞれで考えたことが、つながっていなければ、短期長期それぞれで、いつまでにどうなっていたいのか状態目標を考え、どれを優先していくのかを決めておくとよいですね。

幸せな最後をイメージする

最後に人生の終わりはどんな終わり方が理想でしょうか。

人生史の最後に付け足してみましょう!

最後が明確になっていればそこから逆算することもできますので、もしかするとここまで考えたことを修正してもよいかもしれません。

とはいえ、将来は見えないことも多く、最後のイメージはなかなか具体化が難しいのは難しいです。
あくまで参考レベルで、どうしてもこうなっていたい最後がある方のみ、再構築を検討しましょう。
そうでないなら、最後に付け足すだけでも構いませんよ。

 

ちなみに、私の場合はこんな感じです。

Step1:「したくないこと」「譲れないこと」
  したくないことは「押し売り」「決めつけ」
  譲れないことは「(自分も他人も)可能性を限定しない」こと

Step2: 「やりたいこと」を言語化
  好きなことは「考えること」「本を読むこと」
  得意なことは「簡易的にまとめること」「分析すること」

Step3: 仕事に対する価値観を明確化
  仕事の価値観は「相手の役に立つこと」
  「自分の学んだことで可能性を広げられたらいい」

Step4: 仮説を立てて行動する
  ブログを書いてみてまとめてみる

Step5: 長期的な視点を持つ
  どこまで続けられるのか、は今後自問自答予定
  本業だけで関わらない人にも良い影響が与えられるようになっていたい

Step6: 自分が「幸せ」だと思う人生史を作る
  勉強は続け、役に立つような情報の発信は続ける
  ブログは短期なので、いったんは優先する
  それがブログかどうかは置いておいて、人の可能性についてはこだわっていく

このレベルでも言語化しておくだけで、気持ちが揺れたときに立ち戻ってまた頑張れるようになります。
何より、あなた自身の言葉で書き出してみることが大切ですよ。

ビッグサラリー
ビッグサラリー

大変だけど、やってみるんだなぁ~

パーマ課長
パーマ課長

その時感じたこと、考えたことを一定の枠組みで残しておくことは納得を高めて、自信につながるのでやってみてくださいね!

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