客観的に知ろう!やりたいことが見つからない人はどんな人?

【キャリア】

「やりたいことってなんだっけ」

「楽しかったことはあるんだけど、今はなんか虚無感の方が強い」

やりたいことがないのか、やりたくないことが多いのか、やりたいことが見つからないと一口に言っても、いくつかのパターンがあるでしょう。

この記事では、そうしたパターンを例に出しながら、それぞれの原因と対策について、考えてもらうために書いています。

なんか、ピントくるものと出会えていないんだよなと思う方は、ぜひ参考にしてください。

①色々手を出しすぎて疲れてしまう人

一つ目は、いろいろとやってみたいことをやってみた結果、全部長続きせずに辞めてしまうパターンです。

それ自体を始めたときには、やりたいことだったけど、途中で飽きてしまって辞めてしまう。
あれ、楽しかったけどしんどいことや面倒くさそうなことがあったら別の何かに乗り換えているので、続けられていることがない。
気付いたら途中でやめたことだらけで、またどれかを再出発させるのも億劫。

そうなってしまうと、やりたかったことが、優先度が下がってやりたくないことになってしまっている可能性があります。

結果的に、やっていることの数は多いけど、どれも専門的にならず、初期投資にかかるお金ばかりがかかってしまうなど、いろんな意味で貧乏になってくるタイプです。

原因と対策

その場合、考えられる原因は
 ① 一つのことをやり切るほど強い意志を持てない
 ② 隣の芝が青く見える
 ③ 色んなことをやりたい
などが考えられます。

一つのことをやりきれない

①だなと思う場合、やりたいことがないという最初の一歩目が問題なのではなく、楽しいと感じられるところまでやれていないことが問題です。
やりたいことは、一つのことに熱中するとどんどん連鎖的に出てきたりします。

私は文房具を集めるのが趣味なのですが、それが転じて筆箱を革製品でそろえるようになり、革製品を磨くためのワックスの勉強会などに参加しています。
誰に言われるでもなく、やりたいことをやっているうちに、次々と自分のやりたいことが出てくるものなのです。

ポイントは、
 ・面倒でもいったんやり続けてみる
 ・最初の20日は意識してやり続けること
です。

どんなに楽しいことでも、面倒くさいことはたくさんありますし、楽しいことばかりではありません。
嫌なことも良いことも含めて、楽しめるからやりたいことに変わっていくのです。

そして、習慣化するまでにかかる日数は20日程度と言われることがあります。
習慣化は無意識に考えられるようになるまでのことです。
そうした無意識化でもやり続けられる状態まで持っていくと気づいたら、それが生活の一部になっていて、彩りを与えてくれることになっているかもしれません。

やりたかったことを「やりたくないこと」判定してしまう前に、いったん20日以上続けてみることをしてみると違う結果が見えるかもしれませんよ。

隣の芝が青く見えるケース

②だなと思う場合は、周りの人と比較をしてしまうことが問題かもしれません。
特にSNSが発達した昨今では、自分よりも上手な上位互換が世の中にあふれています。

SNSは、自分の個性を特化させ、視聴者を奪い合う競争の世界なので、どこまでも上がいることが多いです。

そうしたネット上での比較がなかった時代には、自分が属する身近なコミュニティにしか比較対象がいなかったので、自分の得意不得意がちょっとでもあれば、それをやり続けられるという感覚になりました。
スマホを持たない小学校低学年のクラス内で、足が速い子は足自慢になるし、絵が上手い子はそれを伸ばすことに時間を使う、あの感じです。
競争の世界に飛び込む人は飛び込んでいたけど、今はSNSを開いたらそこに比較対象が出てきます。

そうすると、楽しかったはずのことが楽しくなくなってきて、
気付いたら他のインフルエンサーが「楽しいよ。こっちにおいで」と誘っている誘惑に乗ってしまう。その繰り返しが起きているかもしれません。

ポイントは、
 ・ SNSは情報収集として使う
 ・ 自分は自分、みんな違ってどうでもいい
です。

比較してしまっているということは、相手と競争しようとしてしてるのではないでしょうか。
そうではなく、相手から情報をもらうようにすれば疲れないかもしれません。
アメリカでは必要最低限の機能に閉じたスマートフォンがバズったりしているようですが、情報を遮断するのも一つの手段です。

また、SNS上のインフルエンサーは、発信している部分もあれば発信していない部分もある、一人の人間です。
その人のチャンネルを良く見るからと言って、その人の全てを知っているわけではないでしょう。
あなたはあなたで、その人はその人なので、自分のペースで必要だと思うことをしていけばいいのです。

色んな事をやりたい

いろいろなことをやりたいと思う人は、優先度がつけられていないのかもしれません。
人生100年時代とはいえ、時間が過ぎるのはあっという間です。

一つのことに没頭したら気づいたら1年、また気づいたら1年と年単位で消化してしまうことなどザラにあります。
お金を稼ぐのが好きで、株とFXと投信と積み立て保険と副業と、といろいろ手を出していて、それが楽しいという人がまさにそうですね。

ポイントは
 ・ 自分のキャパオーバーを知るということ
 ・ 優先順位をつけておくということ
です。

いろんなことをやりたい人は、それ自体が楽しいので、それを否定する必要はありません。
が、自分の容量以上にいろんなことをしているので手を出しすぎて疲れてしまうのです。
ですので、これ以上はやらないという線引きを作ることが効果的でしょう。

また、優先度をつけておくことも疲れないための対策として有効です。
株なら株、FXならFXと、投資で良く言われるように自分のスタイルを見つけることを優先させるとよいでしょう。

②やりたいことを我慢してしまう人

二つ目に、やりたいことを我慢してしまうパターンがあります。

一見、矛盾しているように見えるけど、実は最も合理的。やりたいことを優先させるだけで生きていけるわけではないという現実的思考。自分の感情を理性でコントロールするのだと言いつつも、控えめで挑戦するほど野心的になれないだけ。
よりリスク回避的で、安定を求める教えを受けてきた。

やりたいことを我慢しているというより憧れのまま置いておいて、むしろやった方がいいことで自分を満足させていないでしょうか。
やりたいことはあるんだけど、やりたいことがないと自分に言い聞かせていないでしょうか。

本当はあれがやりたかったのにという感情の出し方が分からず、結果的にやりたいことを忘れられないんだけど、既に機を逃してしまっていて、「もうやりたいことは過ぎた」→「やりたいことがない」とつながるパターンです。

原因と対策

このパターンでは
 ・ 一歩先に踏み出す勇気が出ない
 ・ 言えない状況がある
 ・ 情報不足
などが原因として考えられるでしょう。

踏み出す勇気が出ない

踏み出す勇気が出ないのは、自分にはできないと思っているからです。
自分に自信がないから、踏み出せないのです。

よく根拠のない自信を持って突き進んでいく人がいますが、あのタイプはたとえどんな状況になっても自分ならできる、なんとかなるという自信があるから突き進んでいけるのです。
そうした自信は一朝一夕で身につくものではなく、幼少期からこれまでで経験してきたいろいろなことが性格として現れてきます。

ポイントは
 ・ 獲得した成功体験を上書きすること
 ・ 意識的に振り返りをすること
です。

上述の通り、経験を積むことで、人格や性格というものが形成されるので、それを上書きするような成功体験を積んでいきましょう。
成功体験といっても、小さなことからで構いません。
自分がこれはできたと思えることを小さく積んでいこうとすることが大事で、あれをやったんだと思える経験があることがその人の自信の源泉になります。

そして、成功体験を積むには意識的な振り返りも重要です。
普段の生活でも成功体験は積んでいるはずですが、私たちはほとんどのそれを覚えていません。
なぜなら、人は普段新しい経験や珍しい経験にしか目がいかないからです。
例えば、今日も自転車で安定して走れた、ニュースで情報収集をしたなども立派です。
自転車に乗れて何日目でしょう?車で移動している人もいるのに、健康のために偉いですね。

物事は見方を変えるだけで成功にも失敗にもなります。何気ないことでも成功だと捉え続けていると自己肯定感が上がり、新しいことという壁が低く感じるようになってきます。

やりたいと言えない状況がある

自分はやりたいけど、どうしてもやりたいと言えない、やれない状況に陥っているケースもあります。
特に家族のことや、お金のことなどどうしても変えられない生まれ持った背景はどうしても影響を受けてしまいます。

家族が病気だから、子供が産まれたばかりだから、家のローンがあるから、養育費だってバカにならない、老後のためを思うとお金を貯蓄しておかないと。
持っているものを増やすどころか、節約節約でやりたいことになんてとても打ち込んでられない。
目の前の状況をどうにかするのに必死なのに、やりたいことなんて贅沢な人間が余暇のためにやっていることなんじゃない?

実際、私自身もこうした状況に陥り、毎日必死にやりたいこと度外視で過ごしてきたので、よく分かります。

ポイントは
 ・ その状況はずっとは続かない
 ・ 何に投資できているかの方が重要
 ・ その感情はやがて周りをも不幸にすると知る
です。

まず、その状況はずっとは続きません。
もちろん、長い間付き合っていかないといけない問題はあります。
ただ、50年後または自分が死ぬ間際でも同じような状況でしょうか。
原因となる何かが無くなった瞬間その状況は無くなり、残るのはやりたいと言えなかったことへの未練だけではないでしょうか。

そうした場合、少しでも無理をしてでも何かを始めてもよいのではと私は思います。
長期の視点で見たときに、少しでも何かに投資できていれば、前進はしているので、未練も少なく、チャンスが来た時に掴みやすいでしょう。
50代のある大企業の幹部にお会いしたときに、30代で投資に全振りしていたから一文無しだったということを聞いたことがあります。
何か蓄積がないと、次につながらないので、自分にどんな投資をしておくかは非常に重要なのです。

そして、鬱屈としたその未練の感情は自分だけでなく、周りにも伝染するということを知っておきましょう。
やりたいことがあるのにやらないということは、満たされない状態にあるということです。
家族や友人は本当にあなたのそうした状態を望んでいるでしょうか。
あなたが本当に心から笑えるような状況を自分で作りにいくことを望んでいるのではないでしょうか。

いかにそうした状況と折り合いをつけていくかが重要なので、自分だけで決めずに勇気を出して、相談してみるとよいでしょう。

共通して情報不足かも

上記どちらのケースも共通して情報不足かもしれません。
やりたいと思うことについて、よく調べてみると案外壁は低いかもしれませんよ。

調べると言っても、ただググって人のブログやXでの意見を聞いて「あ~無理」ではいけません。
それをするために何が必要なのかをきちんと箇条書きにして、ステップ別に整理してみることが必要です。

スマホやPCでネットを覗けば膨大な情報と出会うことができますが、伝え方が上手い人もあまりメジャーではない人も、ひいてはチャットGPTもよくよく見ると言っていることは同じだったりします。
一般的な情報を見比べてみて、自分なりに整理してみましょう
そうすることで、次に進むべき指針が見えてきますし、初めから我慢する必要がないと分かるかもしれません。

やりたいことをやるために、まずきちんと調べてみることをおススメします。

③自分と向き合わない人

あとは、自分に向き合いきれていない人もいます。

なんかユーチューバーになるの流行ってるし、ユーチューバーになろう。
ユーチューブで怪談話が再生回数とれるらしい。怪談とか興味ないけど、調べて視聴者に発信してみた。
気付いたら怪談のプロにはなってたけど、別にどこまでいっても怪談に興味は持てない。
あれ、やりたかったことってなんだ?

自己分析不足で、自分のやりたいことではないことを突き進めてしまった結果、やりたいことが分からなくなることがあります。

安易に流行に流されてしまうことで、自分のやりたかったことから遠ざかってしまい、結果的に自分が分からなくなるパターンです。

原因と対策

このパターンの原因は、
 ・ 流行りに流されすぎる
 ・ 自分のことを理解できていない
 ・ 不足部分に目がいく
です。

流行に流されすぎる

流行に乗りすぎるから自分を見失ってしまうのであれば、流行はいったん無視しましょう。
特に服などはそうで、毎年買い替えることが楽しいけど、もしかしたら去年の服の方が合っていたかもという経験に近いですね。

FOMOという「取り残されることに対する恐怖心」という概念がclubhouseという完全招待制のアプリが流行ったときに囁かれました。
皆がやっているから、その時にしか聞けない情報がそこにあるかもしれないからアプリを開いておく。
最早、それは楽しいからではなく、流行についていかなければならないという恐怖心からであるということです。

ポイントは
 ・ 流行を意識しすぎず自分で判断する
 ・ いいものは取り入れておく
です。

流行に流されすぎないと言っても、完全に無視するのもどうかとは思います。
世の中はどんどん便利になっていきますし、アップデートしないと淘汰されてしまうのは必然です。

ですので、情報収集はすべきです。が、その流行の判断は自分の価値観でしましょう。
今やtiktokでも「これだけやれば」や「これを聞いてやるのは1%」などのマーケ文句が常套化しました。
それに乗せられて動いているといつの間にか別にやりたいと思ってないことをやっている人になってしまうかもしれません。

そして、その判断の結果、それがいいと思えるのであればどんどん取り入れましょう。
AIがDXが、ユーチューバーが投資の話が、自分が面白いと思えるならどんどん取り入れていきましょう。

自分のことをしっかりと理解できていない

自分のことを理解できていないのであれば、何を自分がやりたいのかに目を向けられるようにしましょう。
自分が思うほど、自分のことを理解できていないかもしれません。

基本的に、やりたいことは「譲れないこと」+「楽しいこと」×「得意なこと」で考えると腑に落ちる内容になることが多いです。

それぞれの要素については、感情が動いた瞬間や周りの反応をに着目することで気づきを得られます。

これに関しては別の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

関連記事:やりたいことの見つけ方!自分に合うことで人生に充実を

不足部分に目が行く

自分を持ち切れておらず、流行に流されてしまう人は、自分に足りていないことに目を向けすぎている可能性があります。
世の中のすべてを一人の人間が手に入れることは不可能です。
まして、これだけいろいろなことが氾濫した中では確実にキャパを超えてしまいます。

もし、あなたが持っているものでなく、持っていないことに目を向けているなら、SNSで紹介されるものはほとんどが輝いて見えるでしょう。
なぜなら、それらはそう見せるために工夫された発信だからです。

惑わされないようにするためのポイントは
 ・ 自分が持っている武器を知る
 ・ 不足部分は既にあるものとの掛け合わせと目的で判断する
です。

世界遺産の竜安寺の茶室の蹲踞(つくばい)に「吾唯足知」という言葉があります。
仏教の老子の教えで「われただたるをしる」すなわち、自分がすでに足りていることを知りなさいという意味です。

今この章に当てはまっている方は、自分の持っている武器がどれだけ素晴らしいかよりも、今世の中に氾濫している武器がどれだけ素晴らしいかに焦点を当ててしまっています
ですが、それには必ず先駆者がいて、その人たちほどの先行者利益を勝ち取ることができません。

自分のことを知り、既に足りていることに目を向けてみるようにしましょう。

ただ、本当に不足している場合もあるかもしれません。
その「不足しているかどうか」を判断するための基準として、「既に持っているものとの掛け合わせ」と「目的」で考えるようにしましょう。

例えば、あなたが既に「英検」を持っていた場合、同じような資格である「TOEIC」は不要かもしれません。そこに力を使うくらいなら「ファイナンシャルプランナー」などのお金系の知識をつけて、外国人向けの金融サービスを始めるなどの方が手っ取り早いでしょう。

が、逆に、持っているとその領域を強化するという意味で有利になる場合もあります。
めちゃくちゃ英語のスペシャリストに見える場合などはまさにそうですね。

既にあるものとの掛け合わせと目的でチェックすると、不足と言えるのかどうかを判断するのに役立つでしょう。

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